EndGameGear XM2WE レビュー

ゲーミングマウス

製品について

つかみ持ちユーザーに定評のあるxm1やxm1rを作ったEndGameGear(EGG)がついに無線マウスのxm2weを発売した。
xm1rの形状はそのままに無線化だけでなく様々な改善が施されているxm2weだけど、半年近く実際に使用したので使った感想やxm1rとの違いをレビューしていく。

XM1Rの良さは残しつつ細かく改善されている

主な変更点は以下の三つ

  • 重量
  • コードの有無
  • メインスイッチ

他にも外観とかスイッチの配置とか細かい所が変更されているんだけど、実際に使ったときには全く違いを感じられない変更点が多い。だけど軽量化されたことはマウスを持った瞬間に差が分かるし、無線化によって取り回しも大きく向上、スイッチの感触も露骨に変わっている。
細かい変更点は画像から読み取って欲しい。

重量は10グラムほど軽くなった

重量は実測で72グラムから63グラムに軽量化された。
個人的には70グラム・65グラム・50グラムの三段階で手に持った時の重量感に差がある。GPROXをはじめとする無線マウスも65グラムは切るように作られているから、やっぱりメーカー的にもボーダーを設定しているように思う。


それで肝心のXM2WEはというと、72グラムから63グラムになって明らかに使い心地は軽くなった。xm1rは長時間使っていて疲れることが多かったり、ローセンシで振り回すと重さで辛くなることが多かった。だけど10グラムも軽くなったことによってそこが大きく改善された。本当に65グラムの壁は大きい。

無線化による取り回しの恩恵がデカい

とにかく無線化によってストレスが減った。断線のリスクも考えなくていいし、使わなくなったら裏面のスイッチを切るだけで良い。もちろん充電の手間は増えるけど、机や収納箱がコードで汚されることに比べたら断然マシ。

光学式スイッチなのに硬いクリック感に

メカニカルスイッチからKailhGOという光学式スイッチに変更された。光学式はチャタリングの心配がない素晴らしいスイッチだけど、これまでの光学式スイッチはクリック感が軽すぎたり跳ね返りが貧弱だったりと、クリックが重要になるFPSでは敬遠されがちだった。過去にMM720とKoneProAirという光学式スイッチを採用したマウスを使用していたけど、二つともクリック感が軽くてイマイチだった。


だけどこのXM2WEのスイッチは他のメカニカルスイッチと比べても遜色ないどころかむしろ硬め。個人的にはかなり感動したのだけど、感想を検索したところ賛否両論だった。使っているうちにちょっとずつ柔らかくなっていくから、俺としては硬めくらいで丁度いい。

完成されたデザイン

形状はXM1と完全に同じ。ロゴに位置がボトムから側面の前方に移動して、極力手に触れない位置に移動しているのも細かなこだわりが現れている。
左右対称の深いくびれと幅広かつ高いボトムは健在。この形状のおかげでつかみ持ちしたときのフィット感がすさまじいことになってる。LAMZUやSora、PulsarのようなXM1クローンが大量に出ていることからも分かるようにマウスの完成形と言っても過言じゃない。
素晴らしいイラストの絵柄がパクられまっているように、完成形というのは暗黙の了解としてパクられる。特にマウスはシンプルな構造だから、各社がもっと競争してよりよいマウスが作られることが期待できるし現在はそうなってる。最近は中国メーカーの価格破壊が加速していて、純粋なスペックや使い勝手で言えば大手メーカーが二の足を踏んでいる状況。

ビルドクオリティは全く問題なし

ビルドクオリティは変わらず素晴らしい。
握っても軋むことはないし普通に使える。

多分これ以上はないコーティング

xm1系列にしかない強みの一つのコーティング。指紋や手汗の汚れこそ目立つんだけど、手汗をかいていても乾燥していても手に吸い付くコーティングはマジで他にはない唯一のコーティング。
ロジクールやRazerがこれまでコーティングは全く意識していなかったのに対してendgamegearだけが唯一素晴らしいコーティングを維持し続けているのは手放しで称賛できる。グリップテープがなくても問題なく使用できるのはとにかく素晴らしい。これを超えるコーティングがあるならマジで知りたい。

マットコーティングになっていて写真映えもする。白は少し暖色寄りで目にも優しくて、デスクに置いているだけでも映えるから用がなくても机に常駐させている。

普通のサイドボタンとホイール

サイドボタンはXM1Rと比べて間が作られている。XM1Rのサイドボタンにも傾斜がついていて誤爆することはなかった。だからなぜ変更されたのかは謎。使用感は全く変わっていないから安心していい。


ホイールは同じ。はっきりとした感触で回せて、ミドルスイッチは少し硬め。ミドルスイッチは軽すぎたり硬すぎる例もあるから許容範囲内。

中央に配置されたセンサーPixArt3395

裏面はこんな感じ。シールに書いてあるシリアル番号や技適情報の配置が変更されている。使用感に影響はない。
使用されているセンサーはPixArt3395。センサー位置は中央で、特に不具合は生じていない。ポーリングレートは1000hzまでで、4kには対応していない。

止めやすい半月状の大きいソール

デフォルトソールは半月状のソールが貼られている。PTFE製で角も取られているから引っ掛かりはない。特に滑りを重視しないのであればそのままで全く問題ない。
以前XM1Rのソールを剥がすと保証対象外になるのか?ということをアーキサイトさんに問い合わせたことがあったんだけど、その時は分解さえしてなければ保証対象内になるとのこと。なのでソールを変更した後に故障したとしても諦めないで問い合わせてみた方が良い。

安定して使える無線マウスの完成形

XM1Rを愛用していたから購入したXM2WEだったけど、軽量無線化の影響はかなり大きかった。つかみ持ち向けのマウスとしてこれ以上の形状は出てこないだろうし、これ以上のコーティングは現状存在しない。あとはこの形状とコーティングを保ったままどこまで軽くできるかという競争が続くはず。ポーリングレート4kがデフォルトになって50グラムを切るのが普通になってくるはずだから、EGGさんがさらなる改善を加えたマウスを出すまではメインマウスとして運用するつもり。

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